正月

 2007 あけまして おめでとう ございます
            今年も幸たんくをよろしくお願い申し上げます
 写真は奈良県西ノ京町にある、鑑真和上が建立した唐招提寺の北に位置する垂仁天皇陵の写真です。周囲を水壕に囲まれた全長227mの美しい前方後円墳です。その傍らには小さな小島(田道間守たじまもりの墓…垂仁天皇に仕えた)を見ることができます。垂仁天皇の命を受け、不老不死の果物を探しに行き、10年後に非時香実(ときじくのかぐのこのみ)…橘の実を持ち帰ったとされています。ところが尊敬する天皇はすでに崩御された後で、悲観にくれて死んでしまったそうです。それを哀れんで垂仁天皇の近くに葬られたと伝えられています。

 正月からなんて暗い話をと思う方がいらっしゃるかもしれません。ゆきたんくが言いたいのは、人と人との間にある見えない絆のことです。現代では人を思う心が軽くなりすぎていると思います。自分の思いが人にどう伝わっているのか、考え悩む機会を自ら失くしている環境がそうさせるのでしょうか。不安があれば、携帯電話で話ができる。メールを打てば自分の思いが伝わる。声を聞くことによって課題が解決されたと、大きな勘違いをしている人たちが増えたのではないかと思うのです。つまり大切な人を失う(いろんな意味で)ことに対する切迫感の経験が少ないのではないかと思うのです。世の中を騒がす事件の中にも親子間、そして親しい友人間のものが増えてきました。今一度、自分を取り巻く全ての人に思いを馳せて人間関係を考えていきたいと思います。
12月     正月      弐月