9月はいろどり月という名前でも呼ぶそうです。山の木々の葉が赤や黄色に変わり、私たちの目を楽しませてくれる季節がやってきました。しかし、写真はいろどりというよりも海や多少緑のある砂地が見えるだけです。彩りというには程遠い感じを持たれるのではないでしょうか。写真は十三湖。地図で言うと「津軽海峡冬景色」で有名になった竜飛崎の南に位置しています。この十三湖は汽水湖といい海水と淡水が混じるところができる湖です。有名なところでは島根県の宍道湖があります。岩木川の河口にあたり、向こうは広大な日本海です。現在ではここよりも南にある十二湖(近くに世界遺産になった白神山地がある。)の方が有名になっていますが、かつては日本海運の拠点として栄えたそうです。十三湖畔の宿に泊まったのですが、海が近く海産物の味は最高、めったに牡蠣を口にしないゆきたんくがペロリと生牡蠣をいただくことができました。その他貝類は甘く、刺身も新鮮、汽水湖特産のしじみの味は格別でした。リンクをみていただけばお分かりになると思いますが、かつて博多や境と肩を並べるほど繁栄した地域だったそうです。その面影は残ってはいませんが、昔からある自然の恵みは今も健在のようです。かくれた彩りを味わいに、青森方面へお出かけの際は足を伸ばされると良いと思います。 |