葉月

 8月を迎えました。ぎりぎりで梅雨明けということですが、これから暑くなっていくのでしょうね。写真は埼玉県比企郡吉見町にある吉見百穴(よしみひゃくあな)です。古墳時代の後期に死者を埋葬するために掘られた横穴と考古学の見地から証明されました。昔はコロボックル人の住居だったとか言われていましたがそれは大きな間違いだそうです。その中の数十基の墓が壊され戦時中の地下軍需工場としての働きを持ちましたが、吉見百穴保存会が結成され、積極的な保存・管理がされ、やその後吉見町に移管されて今に至っています。私がここを訪れたのは22年前で今回が二回目です。写真に写っている二人(左…兄おーちゃん、右…弟つっくん)は一回目の時は影も形もなかった訳です。ゆきたんくの状況は大きく変わりましたが、ここ吉見百穴はほとんど変わっていません。(周囲の施設は変わったようですが…)
 年月を経るというのは面白いもので、大切な史跡を壊して造った軍需工場跡地も六十余年を経た今は一つの史跡、そう戦争遺構とでも言いましょうか、保存の対象になっているのですね。そうそうこの場所は外気よりも温度が低く、涼しくて快適でした。皆様も出かけられてはどうでしょうか。
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