6月になりました。日本の農業にはなくてはならない梅雨を迎えることになります。梅雨と書いてツユと読んだり、バイウとよんだりしますが、別の字では黴(カビ)に雨と書いて黴雨(バイウ)と読むこともあります。黴は有機物の上に生じる菌類またはその菌糸の集まりで、キノコを生じないものをさしていい、適当な温度と水分があれば無制限に成長を続け、発生する場所を選ばないそうです。
 長くなりましたが、日本の今の時期は黴にとって生育しやすい環境になるのです。中には体の一部に黴を育てておられる方もいて痒みに悩まれている話を聞くことがあります。
 写真は埼玉県新座市の平林寺境内林の中を通る道路です。この写真の少し手前に野火止用水という農業用水路が引かれています。別名「伊豆殿堀」で川越城主松平伊豆守信綱が玉川上水の水を自分の領地内に引き入れる許可をもらい開削したそうです。生き物の成育にはなくてはならない水ですが、その水が我々の生活を支えると共に健康を害す元になる場合があることも頭に入れ、健康に留意したいものです。
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