旧鐘楼

 残念ながら、ナガサキでの浦上天主堂の遺構は撤去されてしまった。遺構の一部は爆心地公園にあるが、当時の様子を伝えてくれる貴重な遺構がこの「旧鐘楼」だ。
 爆心地より北東に550m離れていた天主堂だが秒速250mの爆風で50tの重さの鐘が35m離れた現在の位置まで吹き飛ばされた。

 これは、鐘の上から、そして階段を降りて鐘と同じ高さで見ることができるようになっている。
 被爆当時は落下した場所が小川の上だったという。小川を迂回させて、被爆資料として公開している。
 この鐘楼は左棟で、中の小鐘の破片は信徒会館内に展示されている。
 右塔にあった大鐘は瓦礫の中から発掘されて再建された天主堂の右塔から昔からの音を鳴り響かせている。

   
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