私は小学校の頃学級で一番足が遅かった。なんと言ってもかけっこが苦手であった。したがって鬼ごっことか缶けりは大の苦手であった。 　「足が速い人は生まれつき」、「天性の素質がないと１００ｍの１１秒台は出ない」 　このようなことを小学生の頃から聞いていたので、足が速くなることはあきらめていた。ところが、運動に目覚め、トレーニングを積んだ結果１００ｍを１１秒台で走れるようになったことから、誰でも鍛えれば足は速くなるのではと思うようになった。 　３０を過ぎて陸上競技の指導者になった時、その鍛え方を模索する必要が出てきた。そんな時、知り合いがクイックフットラダーの存在を教えてくれた。 　ただのはしご状のロープを様々なフットワークで移動するのだ。 　その効果はかかわった人たちが結果で証明してくれた。 　走力も劇的に速くなった者もいた。 　ゆきたんくも器用さは増した。しかし走力が増した訳ではない。若い時にこそ、その効果が顕著になるのだろう。
１	クロス・ステップ	上半身と下半身のひねりを戻すトレーニング
２	イン・アウト・アウト・イン	上半身と下半身のひねりを戻すトレーニング