発月
 今月初旬佐原の町(香取市)を訪問しました。
佐原と言えば、千葉県が生んだ偉大な測量学者伊能忠敬の故郷です。

 伊能忠敬ゆかりの施設を訪れたり、佐原の地場産業である醤油を使った醤油ジェラートを食べたりしました。

 今回佐原の地を訪れてショックな出来事がありました。

 上写真は伊能忠敬旧宅です。

 そしてその写真はロールオーバーにしてあります。
 カーソールを移動してみてください。
 見る角度は違いますが、今月初旬に訪れた時の伊能忠敬旧宅が現れます。

 屋根瓦がブルーシートに置き換わっています。

 先年の東北地方太平洋沖地震の影響で屋根瓦が全部落ちてしまったようです。

 旧宅は中を見学できるようにもなっていましたが、現在は落ちた屋瓦が積んであります。
 奥のほうには足場が組まれ、「震災により建物の中には入れません」の張り紙がありました。
 あれから1年半経ちますが、震災の爪あとは私たちの地元千葉県にも残されていました。しかも、誰もが知っている伊能忠敬旧宅にです。

 私には何かメッセージを発しているように感じました。
 未だ復旧中なのも意図的なものではないでしょう。
 自分勝手に感じているだけでしょう。

 ただ、時間があれば見に行かれたらどうでしょうか。
 残念な様子を見るだけになるかもしれません。
 しかし、今しか見ることができないことも事実です。
質月 8月 9月