蜂月

 今月は区月(くがつ)。
先月はゆきたんくの人生、半世紀近くになって記念すべき月になりました。
「区」という当て字で今月の見舞いを記す気持ちになったのもそのためです。
 先月、はじめて四国の地を踏むことができました。
 写真にある坂本龍馬先生の探訪も京都の「寺田屋」で止まっていましたが、ようやくお膝元の土佐(高知県桂浜)に足を伸ばすことができたのです。
 日本でただ一つの人名の着く空港、高知龍馬空港に着いた時の感激が忘れられません。
 いくつになっても初めての経験というものは、自分の脳みそを新鮮にします。
ふとんで言えば、綿の打ち直しでしょうか。
 昨年白川郷を一緒に訪れた、大男3人組での旅でした。
 高知のひろめ市場で、新鮮なカツオのたたきを食べ、徳島では中潮でしたが、鳴門の渦を見、香川では讃岐うどんを食べ、愛媛はかすっただけですが、レンタカーで450kmもの距離を、交代しては走りました。3人とも四国の地を踏むのは初めてだったので何事にも興味津々の楽しい旅でした。
 そしてその旅からもらったものは、仕事を頑張ろうというエネルギーです。
 高知龍馬記念館で久しぶりにその名を目にした岩崎弥太郎氏(三菱財閥の創始者)が龍馬をお手本にし、「俺なんか足元にも及ばない」と言わしめたという男。
 暗殺という形で、早く逝ってしまいしましたが、死してなお、生き方に影響力を持つということはすごいと思いました。
蜂月        区月        10月