蜂月

 1年のうちで一番暑い月、8月がやってまいりました。
それで、ギラギラ輝く太陽の写真などを載せては、皆様暑さが増すだろうと、夕焼けの写真を使いました。

 ♪「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る」♪

 ゆたきんくの住んでいる松戸市では「良い子のチャイム」とは言っても歌なんですが、それが流れます。学校では、それが鳴ったら、速やかに帰宅するように指導しているようです。

 さて、8月の「はち」にかこつけて「蜂月」。
駄洒落もいい加減にせいよぅ、というレベルなのは分かります。

 ここで申し上げたいのは、「蜂」という生き物の生態について、我々人間も考えなくてはいけないのではと思ったのです。それとともに、一家の長として自分を振り返る材料にしたかったことも確かです。

では、蜂というのはどんな生態なのか。
 まず、蜂は家族社会を構成しているものがほとんどだということです。
 一般的には、雌のうちの一匹から数匹が女王蜂(蟻)として産卵を担当する。
 それ以外の多数の雌は働き蜂(蟻)として巣作り・餌集めなどを担当する。
 このような分業で成り立っているのですね。
 そして働きバチは通常は自分で繁殖することはない。人間で言えば、一生を独身として過ごすのですね。
 その理由として染色体の半倍数性という難しい理論が存在するのですが、興味のある方はお調べください。
 大家族が先に揚げたような分業体制で生活する場合、自分の遺伝子を効率良く、増やすためには、自分の実子を残すよりも姉妹や甥・姪を残す方が良いのだそうです。
 よって働き蜂(蟻)は、自分の姉妹や甥・姪が子孫を残していくようにサポートする行動を取るのだそうです。 このような集団生活の単位をコロニーと呼ぶのだそうです。
 これが崩れると、そのコロニーは滅んでしまうでしょう。
 人間社会においてこのようなシステムはありえないのでしょうが、人間らしいシステムというのはあるはずです。もちろん、いつも一緒にいれるような家族もいれば、仕事の都合や、やこどもが大きく育ってバラバラの家庭もありましょう。
 しかし、この写真のような夕焼けを見たら家路を急いだように、自分の家庭というかけがえのないスペースに戻ることを何よりも優先した子供の時のことを思い出してほしいと思います。
 8月には長期の休みもあります。その中で一日でも、思う存分話をし、家族がどんな思いでいるかを知ることって大切だと思います。蜂でいう分業に当たるものもあるでしょうが、人間の場合、合業(造語)と言ってもいい、団欒も大切です。
質月        蜂月        9月