大聖堂の中

 曜日によっては中を見学することはできないが、今日はどうやらセーフだったもよう。
 海外のツアーでは、いきなり当日だめになることもあるらしい。
 この奥に何が待っているのか。
もちろんあちら様がゆきたんくを待っているのではないが、ワクワクする心を隠すこともないだろう。
 子どもの気分で中に入る。
 入堂することができる時間を待っている間、周囲を見渡す。
あまり遠くに行けないので、最小限の取材にとどめて時間を待つ。 
 さあ、入館である。
気になるのは写真撮影の制限がどれだけあるかだ。
 何も言われないので、撮りたいものをとることにした。もう、この柵で十分に制限がかかっていると思う。
 もっともオブラドイロ広場で見た時から外観が大きかったのだから当たり前の話だろう。
 その石の造りを見ると荘厳な感じがする。
 この柵の向こうは。素敵な意匠になっている。もっと近くで観たいのだが、そうここも世界遺産である。
 とても通路が狭い。高さがあるのでまだ圧迫感はないが、閉所恐怖症のゆきたんくには長時間は無理だ。
 「聖使徒」とある。
使徒というのは、イエズス・キリストが福音を伝えるために選んだ12人の弟子のことだ。
 いよいよヤコブの墓が近づいているのか。
 「パウロ二世」までは確認できる。
もっとしっかりと撮るべきだった。
 ヤコブの墓だ。
そうと分かって撮った訳ではないので、この1枚限りである。大切にしたい。
 狭い通路であるが、人がいないためそんなに圧を感じない。ゆきたんくにとっては好都合であった。
 しかし、石造りの建物は落ち着く。
 石の他は金色が多い。
 ヤコブの遺骸が発見されたのは813年のことだという。1200年前だ。その時からキリスト教の聖地となったことで、ヨーロッパの端の向かってたくさんの巡礼者が訪れたという。
 中央祭壇である。
ヤコブが鎮座しておられる。
 中央祭壇の上の方である。
 サンティアゴ大聖堂財団というのがあるようだ。
箱にホタテのマークと一緒に刻まれている。
 聖水の器も空ではなくなった。
 コロナの猛威は終息したと言って良いだろう。

   
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