ヴィース

 ヴィースに来た。
目的は「ヴィースの巡礼教会」だ。
 世界遺産とのことだが、周囲は牧場に囲まれてしてまことに牧歌的である。
 教会の手前は牧場で、牛が草を食んでいた。
牛に気付いたのは、カウベルが素適な音を立てていたからだ。
 下の写真をクリックすると、この時に撮った短い動画が見れます。カウベルの音を楽しんでください。
 バイエルン料理のお店。
教会を見ながら食事ができるのだな。
 手前右側にある建物はチャペルだ。
通り過ぎる予定というか、気にはしていなかったのだが、横を通る時に中から人が出てきたので覗いてみた。
 かつて、ここに収められたキリスト像の眼から涙が流れ出るのを見に来る人が多すぎてこの小さな教会では間に合わなくなったということで建てられたのが巡礼教会と聞いた。
 この看板には「休暇」とある。
そう、心を休める場所を何だなぁ。
 だん゛たん近づいていく。
こんなに小ぶりなのに世界遺産になったのはすごい。
 教委までは100mほどである。
内装のロココ装飾が素晴らしいという。
 ヨーロッパには多い、レストランとホテルが対になっている施設がすぐとなりにある。
 近づいて来る教会。
いや、自分が向かっているのだけれども・・・
 なんとも質素な感じの感じのする入口。
 アルフォンズ・ザッツガーという人名があった。
検索したが、どんな人物かは不明である。
 床の文を調べて分かった。
アレフォンズ・ザッツガー(1899-1978)はヴイースの巡礼司祭(1946-1978)とある。
 ここに埋葬されているのだろう。
 祭壇。
もう、言葉が出ない。
 写真撮影を遠慮しすぎたようだ。
ミサでない時には、ある程度自由に撮れたようだ。
 教会の外に出る。
別世界から戻ったような心持ちだ。

それで、牛さんたちは移動していなかった。
あのカウベルの音が聞きたかったんだ。

   
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