センハパンクラスへ

 さて、パリ北駅にてイギリスの入国審査である。

 職業欄に「office warker」と書けばよいのに、余計なことを書いてしまったばかりに、審査官からたくさんの質問を受けた。
 さて、2003年にウォーター・ルー駅で乗ることができることを知ったユーロスター。

 10年を経て初めて乗ることができる。
しかし到着駅はセント・バンクラス駅だ。

 電車でドーバー海峡を渡るのだ。わくわくする。
 ユーロスター独特の色合いとスピード感溢れるロゴ。
入国審査に時間が取られ、運転席の撮影は諦めた。

 走り始めたら以外に静か。
 それなのにスピード感たっぷり。
 窓観光になるから、カメラのフラッシュは訳に立たず、逆光のようになる。
 そして外がまだそんなに明るくないから、ピントが合いにくい。  
 牧草ロールがあると、すぐにイギリスを連想してしまう。
 しかし、まだフランス国内を走っているのである。 
 小学校4年生の頃、社会地図を見て、アンマン、ブダペストとか面白い地名を探して遊んでいたことがあった。そう、このユーロスターの通過駅であるカレー(カレー・フレタン駅)もその一つである。 
真剣に、カレーばかり食べている町だと思っていたのだ。
 「カレーの本場はインドではなくてフランスだ。」なんてホラを吹いていた10歳児だった。
残念ながら、カレー・フレタン駅をカメラに収めることはできなかったが、確かに通過した。
 はい、ドーバー海峡通過中の写真。

当然景色は写らない。

 それでも記念写真である。
  地表に出た。
 イギリスに渡ったのである。
 飛行機でもないのに、着陸時にやっと足が地に着いた感覚を味わった。
 所用時間2時間15分。
 セントパンクラスに着いた。
 ここからヒースローに移動し、レンタカーの旅になる。

 目指すはスコットランドだ。 


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