朝のビーコン

 風の音で目が覚めた。
 右はルーム唯一の窓である。

 ただ、この窓こそがマイクの当時のスタジオの面影を残しているのである。
 今となってはグランドピアノ一台置いたら足の踏み場がない広さであるが、マイク在住当時はこの部屋の外の廊下と向かいの1室がつながっていたのだ。

 このピアノの左端にテープレコーダのオープンリールが覗いている。

 また、マイクの頭の左側には電気スタンドがある。
 このオープンリールの辺りを写したのが、この写真であろう。

 窓とオープンリールが一緒に移っている。

 電気スタンドもあることから、まず間違いない。
 30年以上も、夢に見た場所に来れると思ってもみなかった。
 現在、自宅をリフォーム中ではずしてあるが、高校(全寮制)の自分の部屋の壁を飾っていたポスターがある。
 映画エクソシストのテーマとして日本に入ってきた曲が「Tubuar Bells」だった。そのアルバムのおまけに入っていたのが彼のポスターである。そのポスターもボロボロになったので、スキャナーにかけ、傷などの修正をして、額(百均で買った)に入れてある。このポスターの場所こそが、ザ・ビーコンなのである。
 壁の模様が一致している。
 ネットの時代になって、様々な写真が手に入りやすくなった。
 私なんか、マイク狂いとしてはまだ序の口の方だ。
 どうやって集めたのか知らないが、貴重な写真を所有している方はまだたくさんいらっしゃる。
 上写真のオリジナルが手に入ったので貼る。
右写真をトリミングしてあることは一目瞭然であろう。 そして右上カラー写真とは同じ時に撮られたはずだ。
 さて、スタジオの話で熱くなってしまった。

 ゆきたんくの泊まった部屋が、かつてのビーコンのスタジオルームであることは検証できた。

その窓からの風景は庭。
 方位がどちらを向いているのかがよく分からない。