モニター

 そうそう行きはきれいに撮影できないからとあきらめていたモニターを撮影することができたのである。これも窓を閉めているからである。よくみると表示種類が4通りあるのだ。
 まず航路を示してくれるマップである。英語版と日本語版と代わりばんこで表示してくれる。
 成田までの距離、予定到着時刻を示してくれる。
 さようなら、ヨーロッパという感じかな。
しかし、この中にはアフリカも中東も見えている。
 そして上に示されている地図が、拡大されて詳細がわかる。
 真ん中の塗り壁だか、オバQの影だか分からないものをしばらく考えていた。そう、暗い部分は夜なのである。 こうやってモニターを見ているだけでもけっこうな時間つぶしになるものである。
 海岸沿いを飛んでいるように見える。
パイロットからしたら、目で位置が分かりやすいのだろうか。もっとも自動操縦だろうけれど・・・
 しかし、8時間というのもすごいねぇ。
閉所・暗所・高所恐怖症のゆきたんくがどうにかもっている。
 飛行速度が時速1000qを超えているのに、けっこう静かに飛んでいる。空気が薄いのだろうか。
 そろそろカラ海という海だ。北極から2000q離れている。ちなみに北海道は5000q離れている。海は凍っている地域だ。
 さらにスピードが上がっている。東京大阪間30分の速さだ。
 高度、巡航速度、外気温を示す。高度12000メートルの上空は―52℃だって。
巡航速度は時速1000kmを超えた時もあった。
 ロシア東端に来た。日本が近づいてきた。Tokyoの字が見えた。何かホッとする。
 オホーツク海が近づいてきた。いよいよ樺太を横切る。
 外気温が華氏でも示されている。わたしたち日本人は摂氏とメートルになじんでしまっているから、違和感があるよね。