ブルームズベリー

 トッテンハムコートロードから大英博物館に向かっている時にとてもおしゃれな風景を見つけた。ふと見ると通りがあって、その通りを挟む建物が渡りで結ばれている。その渡りには「SICILIAN AVENUE」と表示がある。後で調べたら東京の神田神保町のように古書などを売っているところだという。
 これはブルームズベリー・スクウェアだと思う。ロンドンの街中にある公園のようなものだ。全体的に修復中なのか竹のようなものが柵になっている。丁寧に水を撒いている人もいた。
 後ろを見れば、まるで違う光景が広がっている。伝統的な造りの町並みの中に緑が同居しているのがいい。
 ブルームズベリースクウェアの角を曲がると大英博物館の角が見えた。いよいよ到着である。胸がドキドキしているが、この歳になってあまり経験ができないことであるので貴重な一瞬である。
 大英博物館の角と並んだところで左を見ると写真のような光景が広がっていた。その昔、外国を紹介する番組の中で目にしたものと酷似している。そう、その通りの真ん中で子供が遊んでいたかなぁ。初めて見るはずなのに、頭の中でタイムスリップしてしまうことって旅行中にはあるよね。