TubularBells

 写真は名曲TubularBellsの25th Anniversary Editionである。
ディスクもゴールド仕様で豪華である。
MikeOldfieldのメジャーデビューアルバムとなった本作について私が語るよりもより多くの方々が詳しい分析をされているのでそちらの方を見ていただきたいと思う。

 ゆきたんくは最初にこれと出会った時に
・「エクソシストのテーマ」
・「MikeOldfeldって誰」
・「ほとんどの楽器を1人で弾いているんだ」の3つに目が行き、心を奪われた。その後のゆきたんくの音楽ライフに大きな影響をもらった1枚である。
 この曲は1973年、英国Virginレーベルの第1号新譜としてリリースされ大ヒットした。 英国でのリリースの1年後、アメリカでも大ヒットし、映画監督のウィリアム・フリードキンが「エクソシスト」のサントラにTubularBellsのイントロを用いたため、恐怖のメロディーとしてとらえる人が多い。日本でもこのために多くの人に知られ、ゆきたんくもMikeの存在を知ったのである。
 10代だったMikeはメジャーデビューを目指してこつこつとデモテープを作り、友人の協力を得て様々なレコード会社へアプローチをかけ、良い返事を1つももらえなかった。中古レコードの安売りと通信販売会社を経営していたサー・リチャード・ブランソン(現ヴァージングループ会長)がヴァージン・アトランティック航空の設立資金に当て現在のヴァージングループの隆盛のきっかけになっているといわれている。

 当時売り出しのための資金がなかったブランソンは13世紀の城を改築してマナーハウスというレコーディングスタジオを作った。そこで9ヶ月をかけてTubularBellsを完成させたのである。現在マナーハウスはTubularBellsの生家としてとらえているゆきたんくである。
 最初はオカルト映画の5分間のテーマ曲という存在でしかなかったTubularBellsであった。寮生活をしていた高校時代、たまたま友の部屋を訪れた時にその部屋の者がターンテーブルにTubularBellsをかけた。「なんでエクソシストのテーマなんかかけるんだよ。」と思いながら、どんどん聞き覚えない曲の展開にいつのまにか魅かれとりこになったのは1976年のことであった。
 そしてその生家へ「いつか訪れてみたい。」という願望を持ちながら、一方で飛行機嫌いの私だから夢で終わるのだなとあきらめの気持ちがあったことも事実である。
 たった1枚のレコードが30年近く個人の思いを膨らませていくことってすごいと思うのだ。