ゆきたんく

 インドネシアといえば、ジャワ料理。そのジャワから連想されるのは、ゆきたんくが子供の頃から好きだったカレーライス。自分で作ることも多々あった。そしてお気に入りのジャワカレー。ハウスのカレールーには箱の裏にハウスカレーシリーズの辛さのランクが載っている。1が甘く(バーモントカレー甘口)、10が一番辛い(ジャワカレー辛口)となっている。ゆきたんくはジャワカレーの辛口が好きだった。
 ということで本場のジャワ料理、特にジョグジャの郷土料理のナシ・グドゥッはどれくらい辛いのか。
 鶏肉のいろいろな部分と、ゆで卵、ジャックフルーツの実が煮込まれている。色はヒビーフストロガノフに生クリームをかけて混ぜたような色。辛そうには見えない。
 食べてみた。甘い、甘いのだ。義姉に聞いたら、インドネシア料理は全体的に甘いそうだ。どうしても辛いのが欲しい人はサンバル(香辛料)をもらうといいそうだ。義姉に頼んでサンバルをもらった。「ゆき○○さん、サンバルの横の青いやつは食べないほうがいいよ。」と義姉。
 そのサンバルとナシ(ご飯)と鶏肉を口に運ぶ。うまい、インドネシアの料理はゆきたんくの口には合うのだ。おーちゃんはおかわりである。相変わらずすごい食欲だ。運転手さんも義兄のおごりで食べているという。
 ピンクのココナツジュースも甘くて旨い。壁のヤモリが気になるが、まあいい(ゆきたんくは苦手である。)。
 全部平らげて、先ほどの緑の香辛料をいたずら心で少しだけなめてみた。義姉の言葉をなめていたことに気づいたが後の祭りである。とんでもない辛さである。というよりも痛いのである。
 義父は口直しのせんべいが気に入ったらしく、夢中で食べている。食休みも終わり、写真撮影だ。イブイブ(おばさま)の働いている姿をカメラ収めたかったが、躊躇していると運転手さんが、英語で「どうぞ、写真」というので堂々と撮ることができた。
 繁華街のマリオボロではなかったが、ジョグジャ名物のナシ・グドゥッを地元の人間が一番うまいという店で食べることができたことは大変うれしいことだ。