そう、この第二円壇には、むき出しの仏像があるのだ。ストゥーバの釣鐘がないやつである。その仏像がボロブドゥール1の美形なのだという。日本人ではないおば様が、かの仏像の手を握り続けている。敬虔な仏教信者なのだろう、「ちょっと、どいてくれませんか。」なんて無粋なことは言わないことにした。もっとも言葉も分からないけれどね。ここも切り窓の形は第一円壇とおなじひし形だ。
 大ストゥーバが近づいてきた。