ゆきたんく

 回廊の前に立った瞬間、その彫刻の素晴らしさに息を呑んでしまった。鳥肌が立ったのだ。狛犬にも似た像の表情の豊かさ、予習はしていたが、写真で見るのと実物の迫力の違いは桁外れだった。
 これも勝手な想像で、レリーフの所々が黄色く変色している。これは、建築に使われた金属のさびが流れ出たものだろうと思っていた。しかし、ボロブドゥールは安山岩だけでできている。細かく言えば、修復工事の際に水が土台に浸水しないように鉛の板が敷かれている箇所もあるという。
 では、黄色はなんで・・・。
ガイドさんによると、カメラのフラッシュが良くないのだそうだ。そしてそれから保護するために黄色のペンキを塗ったということだ。