ゆきたんく

 機上の人となったゆきたんくである。初めての北京の旅を思い出しながら座席にいるとふいに機体が動き出した。飛行機に乗るたびにいやだと思えた飛び立つ瞬間の感覚がだんだ好きになってきた。下を見ると来た時と比べて黄砂が幾分少ないように見える。景色が少しクリアーなのだ。しかし、どこを飛んでいるのか確定できない。しばらく乗っていると空が青くなってきた。いよいよ北京との別れである。