マカオから深センへ

  マカオの旅も終わり、次は中国のシンセンに向うことになった。ホンコンからマカオまではかっこいいターボキャットで移動したが、次の船は「おいおい大丈夫か」と言いたくなるような小型船であった。また、空も泣き始めたようである。
 「あぁ〜、僕たちはどこかに売られちゃうのかなぁ」という気分である。おまけに外海にでるというではないか。そんなことを考えている間に船は出航した。
 船の窓から外を見ていると雨はますます強くなってきている。目に入る建物の数も減り、だんだと海が開けてきているではないか。どれだけ揺れるのだろうか。
 その気持ちを慰めてくれるように中国人のおばちゃんたちが民謡のような歌を歌っていた。明るい感じの良い歌だ。意味は全然分からないが、その歌に勇気付けられた。そう、船を下りるまで歌い続けていたのだ。
  さて、息子たちであるが、次男は母親にべったり、長男(写真)は旅の不安など見せず、落ち着いている。とは言ってもすぐに腹が減るようで、船内の売店で買ったゆで卵を食べていた。最初に見たときはおぉ、船内でフォビロンを売っているのか?とおもったが、味が染みていた美味しいゆで卵だったそうな。