香港からマカオへ

これに乗るの?不安たっぷりぃ。  この写真の電光掲示は8番ゲート 8時45分発を表している。まぁ当たり前の話なのだか、ここなにドラマが存在したのである。私たち一行は最初3番ゲート8時30分発のに乗るはずであった。しかし、改札の方が非常にのんびりした方だったので搭乗もスローペースになっている。やっと改札を通り3番ゲートに向けてダッシュした。「よし間に合う」と思ったその時、怖い顔した係員さんだとおもうが、こっちこっちと身振り手振りで8番ゲートに行くように指示された。私は3番ゲートの切符を見せたが執拗に8番方向を指示するのである。言葉が通じない恐怖とはこのことをいうのであろうか。「きっと僕らは売られてしまうんだろうなぁ」てなことはないと思うが、大きな不安が残ったのである。
 人間は不安を紛らわすためには何かをしなくては落ち着かないのである。タバコを吸おうにも右の禁煙マークで吸えない人たちもイライラしているようである。私はもともとタバコは吸わないのでよいのであるが、日本から持っていったクロレッツのガムが切れていてとても落ち着かなかったのである。どうしたかというと上と右の写真を撮っただけである。ああ、情けない。 日本語を見ると安心するんだ。
生まれて初めての乗りものだぁ。  いよいよ乗船である。乗り物はターボキャットといっていわゆるジェットボートである。船を見たことで少し落ち着くことができた。この船なら訳の分からないところに行くことはないであろう。後に仲良くなった人が広東語ペラペラだったので、あの時何て言っていたか聞いたら、「3番の船は出航してしまうので、乗れなかった方は8番の船にお乗り下さい」と言っていたそうだ。言葉が分かればなんのことないのにね。