振り返ってみると、1998年に山口を訪れる時までは、大阪以西に行ったことがなかったゆきんたくであった。新幹線で京都を過ぎる辺りから興奮したことを覚えている。
 新幹線の窓から見える新大阪駅そばの風景を見ながら、そんなことを思い出していた。
 タケダの工場。
敷地内に古い煙突があるだけで目を惹かれる。

「工場萌え」という方たちがいらっしゃると聞くが、気持ちが分かるような気がする。 
 これは完璧にどストライクの建築物だ。

のこぎり型の屋根というだけで萌えである(笑)
「新家工業関西工場鋼管工場」の屋根だ。 
 1937年(昭和12年)にできた工場で一貫して自転車のリムを作っている。戦争遺跡ではなかった。
 線路左に赤い看板の「吉清高級鑄物(株)」の社屋、線路右にはマンション「イーストサイド加島」が見える。線路は東海道本線だ。
 すると写真奥の山は、六甲山に連なる山だ。
 新幹線の車窓、それも逆側の景色だ。
座席は進行方向左だったが、これは右側の写真。

 検証時になかなか見つからない時は、こういう時が多い。
 
 新神戸も過ぎ、再び車両はい所に出る。

神戸製鋼所、加古川製鉄所のタンクやら煙突が見える。
 田園的な風景が戻ってきた。

そろそろ姫路である。
 姫路駅である。

この一枚を撮って、トイレ休憩。
 牧歌的な景色が続く。

どの写真にも山か川が含まれている。

都内ではこうはいかない。

そこに安心感を持てるゆきたんくである。

   
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