丸山監的壕

 先ほどのリスの登った辺りに,監的壕はあった。

リスが案内をしてくれたのだろうか。
 能書きの看板は雪に埋まっていた。
雪かきをして看板の説明を全部見るエネルギーはなかった。寒いのである。
 この雪である。
つい4時間前までは,雨晴駅のホームで日光を浴びてカモメの写真を撮っていたのだ。
 
 今でこそ周囲に樹木が伸びているが,造れた当時は(1896年)は射撃演習場として視界が開けていたのだろう。この監的壕はいくつか造られた中に最後の監的壕で昭和10年(1935年)の建造だ。
 立野原監的壕と比べて,随分と大きいと思う。
 中に入ってみたいが,これでは無理だろう。
 さあ,厚着のY氏は余裕でポーズ。陸軍の軍人を気取っている。
 一方薄着のゆきたんく。ポーズから寒さが伝わるだろう。
 さようなら,また来るね。

   
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