ゆきたんく

 さあ、いよいよ登るのである。

初めての地蔵岳である。

何があるのか、どんなコースなのか興味深いゆきたんくである。
 登山道の入り口がはっきりと分からなかった。

この辺りだったと探す。
 まだ雪が残っている所があった。

そして、これがゆきたんくの人生の中で一番苛酷であった山登りのプロローグになるとは思ってもみなかった。
 さあ、お出まし。


これがゆきたんくにとっての地獄の1丁目であった。

1歩踏み出しては約50p踏み抜くようになってしまう。膝が痛み出し、体力も倍以上消耗する。

体重の軽い仲間はさっさと雪上を歩いて行けるのに・・・