ゆきたんく

 古き良きものを見るためには入場料なるものが発生する。そして、この時ゆきたんくはお金を持ち合わせていなかったのである。そこで目に飛び込んできたのが左写真のキャッシュサービスコーナー。砂漠にオアシス(大げさな…)である。次なるターゲットは「金色堂」である。奥州藤原三代のご遺体と四代の首級が収めてあるという。
 金色堂は覆い堂でカバーされている。そして撮影OKなのはここまで。金色堂は自分の目に焼きつけなくてはならないのだ。
 覆い堂の横を通り、入り口につく。中は冷房が効いていて体のだるかったゆきたんくにはとても快適であった。しかし、録音解説の言葉が耳に入ってこないのである。入り口近くに立てられていた塔婆の基衡公八百五十年忌という文字が頭に残っている。