熊野神社 

 円形道路から自宅への通り道の途中に「熊野神社」があるという。あの「一億一心」の標柱があると聞いていたので、寄ってみることにした。近くに来ると何かナイター競馬なんだか、駐車取締りのガードマンがぞろぞろと…。熊の神社の近くに丁度良い空地があったので停めた瞬間に「ここは停めちゃだめだよ。」と声をかけられた。「熊野神社の石碑の写真を撮りたいので6分だけ停めさせていただけないでしょうか。」に「じゃあ6分ね。」ということで取材に急いだくんたである。
 丁度お祭りをやっているようで賑やかだった。優しい顔をした75〜80くらいのお年よりもたくさんいたので聞いてみた。「あぁ、大東亜戦争の時のだろ。」と場所を教わり撮影できたのが下の3枚である。その後は車まで急いで戻ったことはいうまでもない。
 この一億を捉えて日本国総人口1億なんて思っているととんでもない。その陰には「創氏改名」という朝鮮の方々の氏名を日本名に変える法律の施行があったのである。
 創氏は法的に強制され、改名は任意であるとなっていたが、実際には日本式の姓を名のることが「皇民化の証」とされ、役場や学校、警察などをつうじてさまざまな形で強制された。創氏改名をしない人は「非国民」「不邊鮮人」とされ、嫌がらせをうけたり圧迫を受けたりしたのである。その朝鮮の方々3000万人と台湾(創氏はなかったので改姓のみ)の方1000万人と日本人の6000万人を合わせて一億としたのである。 

上記のような説と、日本人名を名乗った方が生活上良いので進んで変えたという切がある。これはいずれ検証しなくてはなるまい。まあ、一億人の意味としては筋が通っていると思う。