換気筒
終戦間際に開発されたロケット戦闘機「秋水」。その燃料保管庫が。ここ柏市の花野井に残っている。甲液と乙液の混合した時に起こる化学反応で爆発的な推進力を発生させ、高度一万メートルまで上昇するのに3分しか要しないという。その燃料は強酸性で保管には陶性の入れ物を使っていたそうである。
要するに危険物の保管庫だった訳である。このような換気筒を設けることで揮発充満による事故を防いでいたのであろう。ここに来るにあたって、近くを散歩していたご老人に聞いたり、近所の方に聞いたりしたが、「防空壕ですね。」という答えであった。地元の古老の方も燃料倉庫であったことは知らないのである。