漉月

 漉(ろく)と書いて、漉す(こす)意味があります。砂や布などでこして、不純物を取り除いた清浄な水のことを漉し水(こしみず)といいます。4月に新年度を向かえ、新しい出会いや仕事の刷新などで体が疲れたことと思います。5月の1か月間で、新年度の疲れも漉しとられ、活動的な夏を迎えることになります。
 巷では原油の値上がり、そしてそれに伴う物価上昇など良い情報が少ないですが、自分の生きている範囲内は明るく楽しく過ごしたいものです。毎年のことですが今月は入梅の月です。梅雨(ツユ)と書いてバイウと読みますが、黴(かび)の雨と書いて黴雨バイウと読むこともあります。湿気が多く、様々な生物に活力を与える一方で、私たち人間は健康に気をつけていかねばなりません。
 また日本国土がその雨に恵みを受けていることも忘れてはなりません。水を張っていた田んぼに稲が植えられている光景を目にすることが多くなりました。その実りが自分たちを生かしていることに気づいたら幸いだと思います。
前にそんな話になった時、「俺はパンしてくわねぇ」なんて方もいらっしゃいましたが、米を小麦に置き換えれば良いだけのことです。感謝の気持ちを忘れてはいけません。さあ、気温も上がってくる(上がるか心配だけれど)6月です。元気に行きましょう。
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