城壁

 うん、ついに修行の時間がやって来た
城壁に登る時に階段がたくさん。
 84の義母はスイスイと。
 なさけないゆきたんくである。
 自分の体を持て余しているゆきんたくに比べ、84の義母の足腰の確かなこと。
 これは「アオノリュウゼツラン」か・・・
 一歩一歩。
とにかく一歩一歩。
 高校の時に持久力を付けるための走り込みを思い出した。
 スピードは全然違うけれどね。
 城壁は背全部が壁ではなく、ところどころ間が当いる。
 そこからの景色だが、高い所にきたもんだなぁ。
 右が城壁。
左は落ちたら命がない高さ。
 そんなに危機感を感じてない自分がいる。
(基本的に高所恐怖症なんだけれど。)
 城壁の角は一段高くなっていて、見張り場のような物がある。そこに外国人のお兄さんが何か広げている。
 そこからの景色だ。
南東方面を見る。住宅と緑が適度な配分で散らばっている。
 上写真の少し左を見ると、緑に挟まれた道が見える。あんなな中を歩いてみたい。
 そう、イギリスのヒビブリーのアーリントンロウを思い出す。
 少し歩を進め、ふり返る。
随分と狭い所を歩いたのだと思う。
 景色に見入る。
さすがにあまり移動した感じはしない。
 写真中央より少し右寄りにカトリック教会(白い建物)がある。
その名は「ロード・オブ・ザ・ストーンの聖域」というのだそうだ。
 さて、進もうと思ったら先がない。
どうしよう・・・
 少し進んだ急な坂だということが分かった。
衛兵さんたちは、このような所を重い甲冑を着て走ったのだろうか。
 下を見る。
やはり高いな・・・
 この家を見て、ホッとする。
しかし、この建物は4階建てなのね。
 そしてこの建物は楽器メーカーなんだ。
ウクレレ、バイオリン、チャドのギターを職人さんが作っているのだ。
 もちろん、この時は歩くのに一生懸命で写真撮影をしていたので、知るのは帰国後である。
 楽器メーカーの前の道から遠方を見る。
向こう側の城壁が見える。
 右側に見えるのがオビドス城だ。
 だんだん道が下ってきた。
これで躓いたら命が危険だ。
 
 何か城壁に並立している建物がある。
「バレーゲート」とか「恩寵(おんちょう)の淑女…
 フラナリー・オコナーの短編小説における登場人物の1人、、ミセス・ターピンを指す言葉」だそうだ。
 しかし、ゆきたんくは、この小説を読んでいない。
 良く見ると、ここは自動車が出入りするのだろうか。
一方通行の標識がある。
 建築物の北側の窓から覗く。
何の施設でしょう。
 上から逆に見ると城壁沿いに倉庫のような建築物がある。
 やはり一番高い所に城は作ってあるんだなぁ。
それにしても街が綺麗。
 随分と歩いたものだ。
と思ったら、あの角の城壁から100mしか歩いていないのだ。
 しかし、一歩間違えたら落ちるよ。
よく高所恐怖症のゆきたんくは歩いたと思う。
 建築物東側から覗く。
分からないなぁ。
 ここの屋根の色は本当に鮮やかだ。
白い壁と良く合う。
 城壁の突き出たところから南を臨む。
 すぐ手前に見える建物は「Casa do Fontanário de Óbidos…オビドス ファウンテン ハウス」という3ツ星ホテルだ。
 一番背の高い建物は「アルコ ダ カデイア」という観光名所。
 その奥には4つ※ホテルの「ポサーダ ヴィラ オビドス」が見える。
「アルコ ダ カデイア」だ。
 何か碑に見えたが・・・
 何か造り途中か・・・
 「アルコ ダ カデイア」と右奥に見えるのは、サンタ・マリア教会の裏側。
 この左側の建物はレストラン。
南砺名前は「大げさな」。
そんな料理が出てくるのだろうか。
 近くで取ってみた「大げさな」。
 屋根瓦の年季の入り具合は好きだなぁ。
 右下には変わった煙突がある。
ドライヤーのような・・・
 洗濯ものの万国旗。
 写真右側の大きな建物は聖ペテロ教会。
 何か、高度も下がり落ち着いてきた。
とはいえ、まだ3階の高さ。
 目の前は4つ星ホテル「カーサ ダス セニョラス ライニャス」
 ここまで来ると一休みしたくなるのが人情だ。
もちろんゆきたんくも堂々と休む。
こういう時に60代ということを自覚する。
 白とオレンジと青空の統一感って気持ち良い。
本当に綺麗な町です。
 そろそろゲートが近づいてきます。
 途中にあった下まで降りることのできる階段を上からパチリ。
 少しめまいがしました。危ない・・・
 少し進むと、周囲の家の屋根の色がくすんできた。
この辺りは、ホテルなどのお客商売ではなく、民家なのだろうか・・・
 真正面の建物はレストラン「オー・コンキスタドール」」というポルトガル料理店だ。
   
 日も傾き、少し気温が下がった気がする。
まあ、今は冬だからね。
 門の上から下を見る。
クリスマス用の大きなリボンを間近で見た。
そりゃあ堅そうだ
 門の入口側を上から見る。
やはりクリスマスだから華やかなんだろうな。
 門の上にはポールが何本か立っている。
旗の掲揚のためだ。
 周囲を見る。
この統一感に心が落ち着く。
 のりたん(奥方)もお疲れ様。
 門の上から見る。
 最初に門を通った時に歌っていた青年は、相変わらず良い声で歌い続けている。赤いベルが御愛嬌だ。
 さあ、いよいよ降りるか。
 城壁の内側の階段から降りる。
結構急で、こわごわ降りる。

   
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