地下鉄の流し

 さて、腹も満たしたし、ヒースローめざして地下鉄ピカデリーラインに乗った。しばらくして流しの青年がアコーディオンを弾きながら入ってきた。ここは目があったら最後である。それが上を向いた瞬間に合ってしまったのだ。英語がしゃべれないのだろう。アコーディオンの右端につけてある空き缶をあごで指し、コインを要求するのである。その時に写真を撮らせてもらい、空き缶の中に1£(ポンド)入れた。そしたら何も弾かずに行ってしまったのである。しばらくして、「あぁ、モデル代ね。」と一人納得したゆきたんくであった。