ハージェスト・リッジとは

 ハージェスト・リッジとの出会いは高校2年の時。ミュージックライフにMikeOldfiedのアルバムとしてその名「HergestRidge」を見つけた時であった。
 なんだぁ、こりゃあ、また訳の分からない名前をつけたなぁ。ちなみに橋(bridge)に一字足りないだけのridgeとは「尾根」のことである。だから、ハージェスト尾根ということであろうか。そして新宿にあった輸入レコード店の「オム」とか「キニー」にあるということで買いに行った。聴いてみても第1作の「TubularBells」と比べると地味であったのでいつしか記憶の地層に埋もれて行ってしまったのだ。しかし今回の旅行で記憶の発掘調査が始まり、20年以上も前に手に入れたアナログ盤ハージェスト・リッジは私の部屋の壁を飾ることになったのだ。
 インターネットを使うようになり、様々な検索ができると知ったとき、ふいに「HergestRidge」について調べてみたくなった。とはいっても何も期待していなかったのだけれど…
 Mikeの情報の他にもあったのでのぞくとHergestRidgeというのは実在する場所なのだということを知った。とは言っても飛行機嫌いな私のことである。イギリスに行くなんてとんでもない、分かった情報に満足しただけであった。地図の右端下から1/4ほどのところにKingtonという町がある。そこから2kmほどでHergestRidge(長方形の写真の左下から右上にまたがっている菱形に見える)だ。
 さて、ネットの話の続きだが、マイク・オールフィールドで検索をしたら、「マイク・オールドフィールド招聘委員会」というサイトに出会った。中をのぞくと委員長さんなるものも存在して活発に活動しているようである。そのページの中には、「TubularBells3」のコンサートに行ったとか、「HergestRidgeに行こう」とか「Oldfield Music Symposium」というのが第2回を数えたとか様々な情報に溢れていたのである。自分こそ数少ないMikeOldfieldのファンだと自負していたのだが、とんでもない比べ物にならないのである。このサイトに出会ったおかげで、様々なMikeファンの方と知り合いになり、遠い世界の話が身近になったのである。今回のイギリスの旅も通常では考えられないコースを設定し、30年近くいだいていた本当の思いを実行に移すことができた。人との出会いというものは大きな影響力を持つものである。「マイク・オールドフィールド招聘委員会」委員長のおぐりんさんに感謝!