海の眺め

 ポーチェスター城周囲の海(湾)を左の方から見ていこう。城の脇を通り海に出ると左手に大きな大きな丘が見えるが、ドーヴァー海峡近くにある名所「ホワイトクリフ」と勘違いしてしまった。写真では分かりづらいと思うが、崖の部分が本当に真っ白なのである。ガスっていたことを差し引くともっとはっきりした白なのだと思う。
 これは城の脇の道をまっすぐと写真のところに出る。暑い時にはこの先から海へ飛び込む子どもがたくさんいるそうだが、まだ8時少し過ぎなので誰もいなかった。橋の真ん中を走っているのはつっくんであるがこの後飛び込もうとしたのだが、びびってやめたのである。でもねぇ、実際にできたら気持ちいいだろうねぇ。
 遠くの景色がぼやけているのが残念だが、かえって赴きがあるような気もする。海に浮かぶ船の向こうに見える対岸にも人の息遣いが聞こえてくるようだ。ゆきたんくの地元では海岸に出ても工場ばかりで風情がないのである。あぁ、これが命の洗濯なのですな。
 こちらの男性は上半身裸で過ごすことが多いそうだ。この時は海なので「まぁあるかな。」という感じだったが、ロンドンにいったら電車も上半身裸で乗ってくる人がいる。ゆきたんくもやってみたかったが諸々の理由(笑)でやめた。
 それにしてもこの写真はかっこいいなぁ。ゆきたんくの撮った写真の中でもベストショットの中に入るのではないだろうか。(と勝手に思っている。)
 今年(2003年)のイラク戦争の際、イギリス兵はこのポーツマスの港から出て行ったそうだ。友人がその様子を見に行った時に、今生の別れを惜しむようなシーンを見てなんともいえない気持ちになったという。このような美しい湾が悲しみへの出発になることが再びないことを祈る。こういう書き方はイギリスの方に申し訳ないが、何よりも日本でその光景を見たくないものである。