BAのの窓から①

 デンマークの北西の海岸に沿って飛んでいる。
 日本時間で22時13分。あと1時間ほどである。写真は北海上空。空は澄んでいるのだが遠くに見える雲が気になる。
 イギリスが近づいてきた。これはこれは、雲のお出迎えである。旅行は天気にこしたことはない。晴天をいのるばかりである。
 多分初めて見たイギリスの地であると思うのだ。雲の隙間から大地が見えたように思えたのだ。後に写真で見ても分からないのである。
 この辺りで残念ながら「電子機器の使用をご遠慮下さい」の放送が入りデジカメの電源を切ったのである。
 だんだんに高度を下げ、地面が近づいてくる。小さかった建物もだんだんと大きくなり、本物に見えてくる(まあ、本物なのだが)。放送の解説を聞きながらながめていると、ロイヤルアルバートホールも確認できた。そしてヒースロー空港到着である。「ただ今ヒースロー空港へ到着いたしました。現在のヒースロー空港は気温33度…」 えっ?ここはイギリスだろ!日本より10度は低いはずだよな?この時は聞き違えたと思ったのだった。
 さて、ベッカム様がテレビに登場する時にヒースロー空港の画像がよく出るが、ここは発展途上の空港でターミナルの建物以外は工事中のところがあって砂山があったりと最初持っていた近代的な印象は消し飛んでしまった。おまけに一機飛び立つとその滑走路を横切ってターミナルへ行くのである。ということで30分機内で釘付け、シートベルトもはずせなくてつらかったぁ。そこで再びアナウンス「お疲れ様でしたまもなく動きます。…ただ今の気温は36度…」おいおぃぉぃ