BAのの窓から①

 しばらくの間日本海上を航行し、景色に変わり映えがしなかったのでしばらく休むことにした。とは言っても姿勢は変わらないのである。そう、ハンニバルのレクター博士よろしく拘束具をつけられた野獣のようになっていたのであった。30分ほどして外を見ると大地が広がっていた。そうロシア上空に達したのである。写真は山の中を流れる川だろうか。きっと現地ではまったく違う景色が広がっているんだろうなぁ。
雲のはるか上を飛んでいるのは気持ちが良いものである。(と思えるようになってきた。…左写真)その光景を撮り、アングルを右に向けると町のようなものが見えた。広角にしてみるとはっきりと確認できた。これは町である。…右写真
 上空7000mということを考えると、これは幅の広い川である。上の写真の町がすっぽりと入ってしまうほどである。そして町はおろか民家を認めることもできない。この辺りは緯度でいうと樺太の上である。氷とか雪を認めるような白いところは見えないが普段は人が生活するのに適したところではないのであろう。
 この写真は上の写真から移動はしているがズームアウトして撮影したものである。上の写真が右の写真の右上4/1に含まれていることが分かるだろうか。それを考えると右写真の川幅は相当なものである。
 この後ズームインにして景色をのぞいたのだが人の生活のにおいはしなかった。