機上

 さていよいよ出発である。

この飛び立つまでの時間が、いつも緊張感に包まれる。乗り物酔いはしないゆきたんくであるが、エチケット袋の確認も怠らない。
 パーソナル・モニターでは映画よりも航路を見るのが好きだ。

 自分の現在の位置、そして窓からの写真撮影をリンクさせているのだ。
 航空機では、離陸直後、そして着前には電子機器の電源を落とすことになっている。(近年はそうではないと教えて下さった方がいたが・・・)

 夜の飛行機に乗るのだから夜景が撮れるということがない。特に夜の羽田は綺麗だと思う。

 左の写真は静岡上空辺りである。
 さて、この辺りではかつて香港に行った時に大揺れに揺れた覚えがある。そういうのは記憶から消えないのでやっかいである。

 しかし、食事のサービスが始まったので揺れは少ないはずだ。ホッとするゆきたんくである。
 モニターをテレビ代わりに食事をするゆきたんく。「きなこ大福なんて出るんだぁ。」と感動しながら口に運ぶ。甘味があると気持ちが落ち着く。

一通りいただいた後のお茶がありがたい。

さすがJAL、満足の和食である。
 そうしている間に、飛行機は鹿児島を抜ける。

 窓の外に目をやると点々と明かりが見える。
 海の上だから、釣り船だろうか。
 ゆきたんくの乗っている座席は進行方向に向かって左側である。
 照明の点々が増えてきた。
 肉眼で確認できた数は、右下の写真よりも実際には多い。
 モニターを見ると、その方向に沖縄がある。 
 さあいよいよ台北である。
 夜景が見えてきた。
 いつもならこのような夜景が見えてきたタイミングで「電子機器の電源を・・・」
 とアナウンスがあるのにない。
 JALなので忘れるはずもない。
 まあ、堂々と写真が撮れる状況だから、たくさん撮った。

 比較的写りの良いものを載せる。

 帰国後地図で調べたら「淡水河」の河口付近の写真が撮れていたようだ。
河の両岸に沿って照明が線のように見える