山ばかりの景色の中に、建築物らしきものが数点見えてきた。霧があったのではっきりとは確認できなかったが、カメラで撮ったものを見ると確かに長城の一部であるようだ。それもバスが進むにつれて、無機質名色合いからだんだんに彩度が上がってカラフルになってきている。山はますます険しくなってきているが、レンガ造りの住居もちゃんと存在している。もしかしたら、長城を建築す者たちが住んだ場所なのではと思うが、長城を形作る煉瓦とは色合いが違う。