ここは鑑徳殿、清代は皇帝や皇后の棺を本葬まで安置した場所だという。もっとも帰国後に確認できたことである。ガイドブックも読んではいたのだが、熟読するほどの時間がなかったこと。またこの場所を訪れることを事前には知らなかったこと、そしてガイドブックとカメラの二刀流はゆきたんくには無理なこと。この時は結構なお手前(お茶ではなく店員さんの日本語)で購買意欲を掻き立てられたことが印象的であった。
赤の壁、黄瑠璃の屋根、そしてリレーフ。ここまで見てきた建物の基本的な要素は備えているのが、かつての皇帝の御苑であったことを物語っている。野良猫であろうか、少々観光疲れ気味のわれわれ旅行者の気を紛らわせてくれた。