さて、文武廟で印象に残ったことの一つに渦巻き線香がある。線香に一度火をつければ2ヶ月〜3ヶ月の間燃え続けるという。また、これは日本でいう絵馬のような働きをしているのだそうだ。実際に線香の釣り下がっている中心部を見ると何かが書かれている札が下がっている。そんな線香がたくさん下がっている。無宗教に近い日本人はここから何かを学ばねばならないように気にさせられる。
文武廟の床を見るとしっとりと濡れている。外は晴天とまではいかなくとも晴れた状態であった。何か鍾乳洞の中の湿った状態に似ていた。しかしここは人間が意図的に建築したものであるし、周囲は住宅に囲まれているのだからわざとこうなるように作ったとは思えない。しかし、この場所が自然にこのようになるのであれば、やはり神秘的と言わざるをえないだろう。