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阿蘇山の頂上に着いた。とはいっても尖がってはいない。
忘れもしない小学校3年生の時のことである。日本地理もよくしらない9歳の少年に歯医者さんはこう言った。
「あなたの奥歯は阿蘇山みたいだねぇ〜、これは削らないとねぇ。」
阿蘇山は外輪山である。すなわち、ゆきたんくは回りしか残っていないようなひどい虫歯だったのである。 |
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ゆっくりと回ろうと思ったが、ガスが濃い感じがする。
近くには回転灯があって、色で危険度を知らせてくれる。
まだ、この時は何もついていなかった。 |
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火口の見える方に行こうと上へ上る。
なんと火山弾の避難所(シェルター)があるじゃないか。
もっとも火山弾なんてぶつかったら即死だな。 |
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さて、煙の噴出が激しくなり、回転灯の黄色が回り始めた。
避難勧告のアナウンスが流れた。
泣く泣く、阿蘇山を後にしたココフカであった。
ゆきたんくの我儘のバチが当たったのだろう。 |