防波堤

 当時のもので唯一残っていると言われる石造り防波堤。
当時の資料では「今浦波戸」となっている遺構だと思われる。
他の文献では「今浦波」と止めの字が使われているのもある。
 一瞬、陸軍境界標柱を思わせる造りの御影石棒がた。

 1856(安政3)年にできた造船所だ。
 中空三角ブロックの消波ブロック。

テトラポッドと比べたら、まだ景色に優しいかな。
 こうやってみると、防波堤自体に小さな隙間がある。
うまく波のエネルギーを逃がしていたのだろうか。
そして、それでも崩れない形にしたのであれば、流石日本人と思う。 
 半分表示が読めない。
実は波風が強い地域だと思うのだ。
 昔の堤防と現在の堤防のコラボ。
比べると味わいが浮き出る。
 この堤防中ほどに立っている柱は照明がついていたのだろうか。
調べてみたのだが、よく分からない。
それとも後から建てられたのだろうか。

その実際がどうであれ、この場所の象徴の一つである。
 水は綺麗だよね。  風がなかったら、 景色が綺麗だったろうなぁ。
 お父さんの歴史の話に、真剣に耳を傾けるじまさん。


 ゆきたんくは気ままに写真撮影だ。
 この時点で、恵美須ヶ鼻造船所跡のはっきりとした痕跡というのは、この堤防だけである。

 時間の経過とともに、造船所跡の建築物の復元が予定されていると嬉しい。

 ただ、その姿・形の資料はあるのだろうか・・・

   
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