ゆきたんく

写真は百枚皿。
 実際の写真では迷彩度の関係でよく見えないので加工した。たくさん鍾乳石が棚田となって鍾乳石の成分を含んだ水を湛えている。静かな世界の営みがひんやりとした空気を通して伝わってくる。外世界のカルスト台地の猛々しさとの対比が面白い。
  苞柿とかいてすぼがきと読む。苞は包むという意味がある。これに出会った時、自分の語彙の少なさを切実に感じた。一見得体の知れないものに対して、想像力を働かせて名前をつけた先人はすごいと思う。
「岩窟王」
  岩窟王というとなんか格好がいいし、この写真を見る限りでは堂々としているので「うんなるほど」と何だか知らないけれど納得してしまうが、岩窟って牢獄のことですよね。秋芳洞は牢獄ですかぁ。出られないのねぇ。
「マリア観音」
 三位一体の神、イエズス・キリスト(学術的にはイエズスが正しい)をお産みになったマリア様です。
 体の線がやわらかくて、その姿からは優しさがただよってきます。
「天にましますわれらが父よ、願わくばみなのとうとまれんことをみくにのきたらん…」
 ゆきたんくも写真のように拝んでしまいました。
鍾乳洞の中での一コマ。
 バックにあるのは洞内富士ではないだろうか?フラッシュをたいての撮影だがこれが限界のようだ。画面一番手前の人物はのっぺらぼうではない。つっくんである。そりゃあ、のりたんのまん前でそれも暗闇で強烈なフラッシュをたけばこうなるよねぇ。でもなんでつっくんはカメラを向けると近づいていく(下の写真)のだろうか。こいつの行動は読めない…。