安倍川から大井川へ

 上写真が清流安倍川だ。一級河川なのに、本流・支流ともにダムが一つもない。伏流水は静岡市の水道にも使用されている。よく聞く安倍川(あべかわ)もちは、この安倍川のたもとで売られていたものである。
 安倍川から大井川までの間は台地や低い山が多いようだ。その山の斜面を利用したり、平地を利用した茶畑が見られる。
 また、茶は隣との境界を示したり、防風、土の流出防止の役目も果たしていたという。
 大井川に近づくにつれ、低地が増えてきた。
焼津市に近づいたためだろう。遠洋漁業や水産加工業で発展した町であることは全国的に有名である。そして低地ならではの広い田んぼも視界に広がっている。
 田んぼに水が張っているが、このにごり方は、きっと強い雨が降ったと思われる。この空との組み合わせが似合うではないか。
 さて、ゆきたんくは小中学時代を品川区の大井町で過ごしたが、小学校の社会科の時間に大井川の話を聞き、なぜ近くにないのかと疑問に思い、2週間悩んだ大井川である。
 「箱根八里は馬でも越すが、超すに超されぬ大井川」と詠われたかつての難所である。まあ、駿府城の外堀の役目果たすと架橋も渡し舟も禁止されたためである。
 それが今や新幹線でスィーだものね。