ゆきたんく

 伽藍の北西の端にあった井戸である。現在は使われていないのだろう。しかし、周囲の清掃は行き届いていた。ここの水を鑑真和上様もお飲みになったのだろうか。
 枯れ井戸ではなく、水をたたえている。そこに移る青空が、古井戸という少し怖い印象を和らげてくれる気がする。