ゆきたんく

 湯島聖堂に足を運んでみた。この場所の存在を初めて知ったのは、さだまさし氏の檸檬という歌の歌詞に出てくるからであった。「あの日 白い石段に 腰掛けて」で始まる歌である。その石段や、川面の波紋、快速電車の赤い色など、この辺りで取材したことを20年以上経ってから検証する機会が訪れるなんて思いもしなかった。