ゆきたんく

 さて、前の項ではエレベーターから観瀑台までのトンネルの長さに地梨の中心を持っていきたかったので途中にあった「鎮魂の像」は別項にした。なぜこんな所に鎮魂の像があるのだろうか。今では聞かなくなったが、明治36(1903)年5月、18歳の旧制一高生であった藤村操が投身自殺をして以来、自殺の名所と言われた歴史も背負っているのだということを思い出した。これはその霊たちの冥福を祈るために捧げられたものである。