福島・芦ノ牧温泉

 1993年の夏、福島の芦ノ牧温泉に招待されたのである。写真の青年はK田氏。女房の教え子である。肩車されているのはオーチャン(当時六歳)である。
 場所は大内宿、写真を撮ろうとしたら、そこで生活を営んでいる方がいたので遠慮した。写真は大内宿の端にある公衆トイレである。
 ここでゆきたんくは大学の陸上競技部でお世話になった先輩に遇ったのである。お互いの近況を伝え合い、再開を喜んだのであった。

大内宿
 芦ノ牧温泉に来たら、「塔のへつり」に行かない手はないだろうということで出かけた。隣の湯野上温泉を越えてドライブ。へつりというのはこの地方の方言で「川に沿った断崖、急斜面」のことだそうである。何の予備知識もなく来たもので、初めて見る光景に目を奪われてしまった。
 写真は、台のような岩の上でポーズをとるゆきたんくを見て「パパ、危ないよぉ〜」と心配してくれているオーチャンとあきれ返っているK田氏の写真である。
 ここでの写真は何枚かあるが、まともにお見せできるのがこれである。放送コードに引っかかるようなことはしていないが、あとで撮影者(のりたん…ゆきたんくの奥方)に聞いたら、「このフィルム、現像に出したくなぁイ」と言っていた。まあ、若気の至りで許していただこう。 これは多分土俵岩(ここらの奇岩は一つ一つ名前がつけられているのである。)ではないだろうか。