法雲庵

 悪い病気が出た。とは言っても急に具合が悪くなって周囲に迷惑をかけたわけではない。ゆきたんく達はこれから帰途に着く訳だが、列車の時刻まで間があるので、買い物に行く者やお茶を飲む者などめいめいの行動をしている。ゆきたんくは松島海岸駅脇になにやら小さな寺院のようなものを見つけてしまったのである。個人の家ならば立ち入ることはできない。ということで近づいてみた。「法雲庵」という名前から気持ちは期待に変わったのである。
 目の前に階段があるので、登ってみる。角の踊り場のあたりには道祖神のようなものがある。もうわくわくである。
 上りきった所に庵(だろうな)があった。立派な寺院のようである。
 そして敷地の脇には何か祀られている。その正体が何かは確かめられませんでしたが、崇高な気持ちになり一礼したゆきたんくでありました。
 法雲庵の敷地から見た風景。だいぶ高いところにあるのが分かるだろう。