通 路

 狭い空間の中に様々な表情を持つ戸定館。もちろんそれぞれの場所をつなぐ通路もそれぞれが全く違った表情を見せる。木陰の薄暗さ、花をあしらい緑とのコントラストを見せた華麗さ、竹の垣根と緑が織り成す黄緑食の暖かさ。心に余裕がでなければ気がつかない佇まい。それでいながらそれぞれがしっかり主張はしている。現代の日本人はそれを忘れ、華美なものを求めてしまっているのではないだろうか。