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ゆきたんくのお気に入りの洋食店が「たけみ」である。
今日はファミリーレストランの隆盛で自営業のお店に足を運ぶことが少なくなったと思う。今の大学生くらいから歳が下の方々は街中の食堂で食事をした経験が少ないのではないか。
ゆきたんくが子供のころは、レストランと聞くだけで一般庶民が行くところではないと思っていたし、自分で金をかせいでいる訳でなし、親が連れて行ってくれる場所が自分にとって相応の場所なのだと勝手に納得していたのである。
近所の寿司屋、赤提灯、焼き鳥屋、そして定食を食べさせてくれる食堂。
そして実家の近くに小さな洋食の店があり、つい最近まで日本料理?だとは知らなかったスパゲティ・ナポリタンがそこで一番の好物であった。
自分で稼ぐようになり、ファミリーレストランに行くことが多くなったことで親との思い出がつまっているような店との付き合いとは疎遠になってしまった。
同僚との昼飯時、「たまには定食とか食いに食堂に行きたいねえ。」ということで前から目をつけていた「たけみ」との付き合いが始まったのである。
柔和なご夫婦で営んでいらっしゃるとんかつやさんである。
忘れていた空間がそこにはあった。昔懐かしい、肌で覚えているあの感覚である。
ゆきたんくが育った商店街の中にあった洋食屋さんの雰囲気である。 |
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写真はカツカレー
ほかほかご飯に揚げ立てのサクサクとんかつがのり、別添えのカレーソースと豚汁とお新香がつく。
とんかつの肉から染み出る脂肪は甘く典雅でもある。それとカレーソースとのからみがたまらない。ついついご飯が進んでしまう。 |
これは味噌カツ定食。
あの名古屋で有名な八丁味噌を使ったソースが特徴のとんかつ定食である。
私のような関東人にはあまりなじみがなかったのだが、食べてみると非常に懐かしい思いにかられた。母の実家の岐阜での味噌汁は八丁味噌であった。あの味噌をとんかつにかけるソースにしてしまおうと考えた人は誰なのだろうか。おかげさまでこんなおいしいものを知ることができたのが楽しかった。 |
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これはオムレツである。たまねぎの甘みが生かされ、ピリッと刺激のあるひき肉が柔らか卵にたくさん包まれている。(写真)
そしてたっぷりの付け合せがうれしい。日によって変化はあるが、この日は他の店の三倍はあろうかという量のスパゲッティサラダや、鮭のマリネも大きいのがどんどんと5個のっていた。いやいやこれだけでもおなかがいっぱいになりそうだった。 |